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気候変動に医療廃棄物の削減からアプローチ | 武田薬品

メディカル・センター

気候変動に医療廃棄物の削減からアプローチ

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2025年4月21日

気候変動への取り組みを通じて人々の健康に寄与するボストン・メディカル・センター(BMC)とのユニークなコラボレーションをご紹介します。4分間の動画をご覧ください。

ボストン・メディカル・センター(BMC)のミッション担当ヴァイス プレジデント兼アソシエイト チーフ メディカル オフィサーであるテア・ジェームズ博士は、患者さんの健康に影響を与える要素を多角的に検討します。

「患者さんが暮らす環境が健全でなければ、患者さんの健康に貢献することはできません。なので、自分たちの中で医療の定義を広げることにしました」と、ジェームズ博士は述べています。

Dr. Thea James

BMCミッション担当ヴァイス プレジデント兼アソシエイト チーフ メディカル オフィサーのテア・ジェームズ博士

医薬品包装のような規制対象下の医療廃棄物に焦点を当てるBMCとの3年間のコラボレーションでは、患者さんに医薬品を届ける上で発生する温室効果ガス(GHG)の排出量削減に取り組んでいます。ヘルスケアセクターは、世界の二酸化炭素(CO2)排出量の約4%を占めています1。そのため、その主要な排出源である規制対象下の医療廃棄物に取り組むことが極めて重要になります。BMCとのコラボレーションは、2040年までにバリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにするという私たちの目標達成に向けた取り組みの一つです。

医療サービスへの投資が不足している地域に医療を提供するBMCは、地域社会の健康と気候変動へのレジリエンス(逆境に負けないしなやかな強さ)との関係を深く理解しています。このコラボレーションは、私たちが以前より実施しているBMCの健康の公平性支援プログラム(Health Equity Accelerator)Go to https://www.bmc.org/health-equity-acceleratorへの支援活動がベースになっています。このプログラムは、医療の提供、研究、教育、地域社会とのつながり、政策、アドボカシー活動を通じて、人種や民族による健康格差を是正することに注力しています。

Teresa Bitetti

タケダ グローバル オンコロジー ビジネス ユニット プレジデントのテレサ・ビテッティ

タケダ グローバル オンコロジー ビジネス ユニット プレジデントであるテレサ・ビテッティは、すべての活動の中心に患者さんを置くという、240年以上受け継がれてきた私たちの価値観の延長線上にあるのが、このBMCとのパートナーシップだと述べています。

「BMCは、患者さんへの医療提供だけでなく、医療の持続可能性への貢献においてもリーダー的な存在です。BMCとなら、イノベーションとテクノロジーによって、一回使用したら廃棄するシングルユース製品や医療廃棄物からのCO2排出量を削減する方法も見つけられる可能性もあるだろうと思います。また、そこで得られた知見を広め、他でも活用できるようになると考えています」

本コラボレーションにおけるタケダの役割


  • 研究とイノベーション:さまざまな医療廃棄物処理の工程が環境に与える影響を把握するライフサイクルアセスメントに取り組みます。また、医薬品と包装材料からのCO2排出量削減を目指し、設計上のイノベーションの機会も探ります。

  • ソリューションの創出:医療のエコシステム全体で共有できるツールや素材の開発を担い、私たちの知見を業界全体で活用できるようにします。

  • 規模の拡大を意識したコラボレーション:取引先、包装材料の供給元、廃棄管理会社など、サプライチェーンの主要プレイヤーを巻き込むことで、私たちが開発する脱炭素に向けたソリューションが、拡張性のある、実用的なものになるよう努めます。


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